40代半ばにさしかかり、更年期の体調変化を実感する女性は少なくありません
その中でも「頭痛」は多くの方が抱える不調のひとつです 私もその一人です
「毎週のように頭が痛い」
「痛み止めが手放せない」
「何か他の病気ではないかと不安になる」
このような悩みを持つ方に向けて、更年期に起こる頭痛の原因と対処法、生活の工夫・漢方やケア方法をまとめました
更年期に頭痛が起こりやすい理由
更年期とは、閉経前後10年ほどの時期を指します
この時期、卵巣の機能が衰え、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します
エストロゲンは脳の自律神経や血管の働きにも影響しており、次のような変化を引き起こします
- 血管の収縮・拡張が不安定になり頭痛を誘発
- 自律神経の乱れによって緊張型頭痛が増える
- 睡眠の質が落ち、疲労やストレスから頭痛につながる
つまり「老化の早い卵巣が、脳からの指令に応えられず、脳がパニックを起こす」ことが、更年期症状の根本原因です
その結果、頭痛をはじめとしたさまざまな不調が出やすくなります
更年期に起こる頭痛のタイプ
更年期の頭痛は、大きく分けて次の3種類があります
1. 片頭痛
- こめかみから目の周囲にかけてズキズキ脈打つような痛み
- 光や音に敏感になり、吐き気を伴うことも
- エストロゲンの急な低下が片頭痛を誘発
2. 緊張型頭痛
- 頭全体がギューッと締めつけられるような痛み
- 長時間のデスクワーク、ストレス、姿勢の悪さが要因
- 更年期の自律神経の乱れで起こりやすい
3. 群発頭痛
- 片目の奥がえぐられるような激しい痛み
- 一定期間に集中して発作が起こる
- 女性より男性に多いが、更年期でもまれに見られる
併用型もあるようです 自分の頭痛がどのタイプかを知ることは、対処法を考えるうえでとても大切ですね
頭痛を和らげるセルフケア
「病院に行くほどではないけれどつらい」
そんな時に役立つ、日常生活でできるケア方法をご紹介します
1. 睡眠と休養を整える
- 就寝・起床時間を一定にする
- 寝る前のスマホは控えて、脳を休ませる
- 昼寝は15〜20分以内にする
2. 適度な運動
- ウォーキングやストレッチで血流を改善
- ヨガや深呼吸で自律神経を整える
- 筋肉のこりをほぐすことで緊張型頭痛の予防に
3. 食生活を見直す
- 大豆イソフラボンを含む豆乳・豆腐・納豆を取り入れる
- マグネシウム(ごま・ナッツ類アーモンド・クルミ・海藻類あおさ・ひじき・切干大根)が片頭痛予防に効果的
- アルコール・カフェインの過剰摂取は控える
4. ストレスをためない
- 趣味やリラックスできる時間を持つ
- 呼吸法や瞑想を取り入れる
- 無理に頑張らず「やらない日」を作る
薬を上手に使う
頭痛がつらいときは、市販薬や処方薬を上手に使うことも大切です
- 鎮痛薬(アセトアミノフェン・イブプロフェンなど)
痛みが強くなる前に服用すると効果的 - 片頭痛専用薬(トリプタン系)
医師の処方が必要ですが、片頭痛に特効的 - 漢方薬
更年期の体質改善を目指す人に人気
薬に頼りすぎると「薬物乱用頭痛」につながることもあるため、自己判断せず医師に相談しましょう
更年期の頭痛に有効とされる漢方
漢方は体質や症状に合わせて選ぶことが重要です
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラや不安、不眠を伴うタイプに - 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流が滞りやすく、肩こりや冷えを伴う人に - 五苓散(ごれいさん)
むくみや頭の重さ、天気で不調が出やすい人に - 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えや立ちくらみを伴う女性に
医師や薬剤師と相談しながら、自分の体質に合ったものを選びましょう
乳がん検診やコレステロール値も意識して
更年期の体調変化は頭痛だけではありません
エストロゲンが減少すると、コレステロール値が上がりやすくなり、動脈硬化や心筋梗塞のリスクも高まります
さらに乳がんや子宮体がんの発症率も上昇する時期です
定期的な健診やセルフチェックを習慣にすることが大切です
まとめ
更年期に起こる頭痛は、ホルモンバランスの変化と深く関わっています
セルフケアで予防できる部分もあれば、薬や漢方で上手にコントロールした方が楽になる場合もあるようです
大切なのは「我慢しすぎないこと」
頭痛が長引いたり、生活に支障が出る場合は、ためらわず専門医に相談しましょう
更年期は人生の新しいステージの始まりです!
むしろ喜ばしいことです
体の声を聞きながら、自分に合ったケアを見つけて、少しでも快適に過ごしていきたいですね🌻


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