はじめに
来月から、我が家では双子が借りた奨学金の返済がスタートします。
旦那に恵まれなかったりで教育資金を準備できていなかったので、
大学進学時には「子どもたちの将来のため」と思って迷わず借りた奨学金。
けれどいざ返済が始まるとなると、家計の中で大きな重みを持つようになりました。
奨学金は「学生本人が背負うもの」と思われがちですが、親としても無関係ではいられません。
実際、我が家では 返済を三等分して、親である私も一緒に返す ことに決めました。
今日は、そんな体験談を交えながら、これから奨学金を検討するご家庭に向けて「借りる前に知ってほしいこと」、
そして「iDeCoを活用すれば給付型奨学金の対象になる可能性がある」という視点についてお話ししたいと思います。
奨学金返済の現実:親も一緒に背負うことに
双子が同時に進学したとき、学費・生活費・入学金と、家計への負担は一気に増えました。
親としては応援するしかありませんし、奨学金を利用できたのは本当にありがたいことです。
ただ、奨学金は「借金」であることに変わりはありません。
返済が始まれば、毎月きっちりと口座から引き落とされます。
最初は自分1人で返そうと思いましたが、子供たちが自分も返すと言ってくれて、返済を三等分して3人で返すことにしました。
もちろん、私自身の収入は決して多くないので、家計の中でのやりくりは楽ではありません。
子どもたちに「奨学金返済のプレッシャーで夢をあきらめてほしくない」という気持ちが強かったのです。
こうして今、親子3人で同じ借金を分かち合って返していく生活が始まります。
奨学金には種類がある。借りる前に要確認
これからお子さんが進学するご家庭に伝えたいのは、「奨学金制度には種類がある」 ということです。
- 貸与型奨学金
- 第一種(無利子)
- 第二種(有利子)
- 給付型奨学金
- 返済不要。収入・資産要件や学力基準あり
私自身、当時は「とりあえず借りられるものを借りよう」という気持ちが大きく、制度の細かい違いを深く理解していませんでした。
けれど今振り返ると、もっと丁寧に調べておけばよかったと思います。
特に 給付型奨学金は世帯収入が大きなカギ になります。
母子家庭で収入が低かったので、給付型奨学金を頂くことができました。
iDeCoを活用して収入を調整する方法もある
2年目頃、収入が上がってきて基準にかかりそうになってきました。
ここで出てくるのが iDeCo(個人型確定拠出年金) です。
iDeCoの掛金は「全額が所得控除」の対象になります。
つまり、iDeCoを積み立てると課税所得が下がり、結果的に「世帯収入を調整できる」ことになります。
たとえば、月1万円をiDeCoに拠出すると年間12万円の所得控除。月2万円なら年間24万円控除されます。
この仕組みを活用すれば、「給付型奨学金の収入要件をクリアできるかもしれない」ということです。
不安な方は役所などに自分の収入がいくらになるか電話で相談してみてください。
もちろん、iDeCoには注意点もあります。
- 原則60歳まで引き出せない
- 積み立ては老後資金になるので、教育費には使えない
でも「どうせ老後のために少しずつ積み立てていきたい」と考えているなら、iDeCoは教育資金戦略のひとつとしても有効だと思います。
親の老後と子どもの未来を同時に考える
奨学金返済が始まるので痛感しているのは、教育費と老後資金は切り離せない問題 だということです。
「子どもに借金を残したくない」
「でも自分の老後も守らなければいけない」
この二つの気持ちの間で揺れるのは、多くの親に共通する悩みだと思います。
だからこそ、iDeCoのように「老後資金にもなり、教育費の戦略にもなる仕組み」を知っておくことはとても大切です。
まとめ
我が家は双子という事情もあり、奨学金を借りることは避けられませんでした。返済を親子で三等分するという決断をし、これから20年近く続く返済に向き合っていきます。
でも、これから奨学金を借りようとしている方にはぜひ伝えたいのです。
- 奨学金には「給付型」もあること(予約型・入学してから)
- 給付型は親の収入要件で決まること
- iDeCoを活用して収入を調整できる可能性があること
- 民間の奨学金もある(難易度が高いが試してみる価値あり)
- 多く借りすぎないこと
- 奨学金はすぐには振り込まれないので4月5月分の生活費は自分で用意しておくこと
奨学金を借りてから苦労するより、借りる前に少しでも情報を知っておくことが、子どもの未来を守ることにつながります。
親の立場からのささやかな体験談ですが、これから奨学金を検討するご家庭の参考になれば幸いです🌻
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